ミシュランの星付きのレストランを数十軒回って思ったこと

いわゆる高級店に行った話をすると、同世代の人たちは、大抵、そんな高い店には一生行けないとか、そんな反応をする


本当は行ってみたいのに自分の懐事情では行けないと思って言っているなら、資金管理能力がないことを自認しているようなものだ


タバコを1日1箱吸う人ならそれだけで月1万円、同僚とその辺の居酒屋に週一でいけば月1万円、車を持っていれば、ローン・駐車場・自動車税・車検代・ガソリン代等々で均して月数万円、家で晩酌する人なら毎月5,000円、大したリターンも得られない積立型の保険に入っていれば保険料が月1万円、海外旅行に費やしている金額を月額換算して月1万円、女性であれば美容室、エステ、ネイル、ヨガ等々で月1万円


こうして考えれば、本当にその気になれば、いわゆる高級店に月1回行くことなど造作もないことだ


漠然としたイメージで一生行けないとか何とかと言っている人は、自分の金の使い方を把握していないだけに過ぎない

私はそんな高いお店には行かない、私は質素あるいは、倹約に生きているとか思っているのであれば、これほどおめでたいことはない

自分で知らないうちに、金をじゃぶじゃぶ使っているのだから

たかだか2万円や3万円を貯金することもできないと自認しているようなものだ

おいしいものに興味がないと心底思っているのであれば、それはそれで結構なことだけれど、食べたこともないのに、いつも行くサイゼリアやスシローと大して変わらないはず!とか思っているなら、これほど滑稽なことはない


レストランに行く行かないだけでも、その人の資産管理能力や価値観が垣間見られるのである